製作コンセプト
当社では5kW~50kWクラスのIH用発振器を約20年に渡り数多く手掛けて参りました。
その過程で、「手軽に加熱の実験を行ってみたい」「実験はしたいが、小型で汎用性のある発振器が一般に無い」
という事を感じ、ならば作ってしまおうと考えたのが始まりです。
用途
磁性金属等の非接触加熱全般。加熱時間の短縮目的での導入。IHによる加熱導入の為の実験設備として等々。
加熱できる物質
鉄全般 (鉄以外のステンレス・黒鉛・アルミニウム等も加熱できますが、加熱の難易度が格段に高くなります。)
加熱したい品物に適したコイルを製作し接続するだけで手軽にIHでの加熱実験が行えます。
加熱出力を約200W~1kWの間で調節可能
(コイルの形状、被加熱物の材質によってはこの限りではありません)
温度調節器等を用いて、温度コントロールを行う場合に必要な外部インターフェイスを
装備しており自動化ラインにも組込可能です。
意図しないコイルの短絡や、加熱物の喪失による過電流に対しても安全に停止できる保護回路を
装備しており高信頼な動作が期待できます。
このテスト用装置での加熱結果を元にして本格的な加熱設備をご検討されるお客様用に5kWクラス、15kWクラスの誘導加熱装置ラインナップもございますので併せてご検討ください。
> HRT-5K25kWクラス電磁誘導加熱装置
1.加熱実験に適した誘導加熱装置です。
加熱したい品物に最適な形状のコイルを製作し、接続するだけで加熱実験を行えます。
2.自動化ラインへの組込も可能です。
温度調節器等を用いて外部から加熱出力のコントロールを行う機能を有しており、自動化を容易に実現できます。
3.加熱の可能・不可能がすぐに判断できます。(注1
加熱が出来ないワーク(被加熱物)の場合にはすぐに異常の表示が出る仕組みになっており加熱の可否の判断が容易です。
加熱の出来ないワークの場合にはコイル電流が増大するため過電流異常となります。
4.加熱コイルの事故に対して堅牢です。
加熱コイルの断線・短絡・取付忘れに対して故障する事の無い回路方式を使用しており
実験時の思いがけない失敗等に対して有効です。
注1:コイルの形状が最適で無い場合にも加熱できない場合があります。
製品仕様 | |
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型式名 | IH-1M 1kWクラス電磁誘導加熱装置 |
電源入力(コンセント) | 商用 100V 50 / 60Hz |
出力 | 最大1kW |
コイル電流 | 最大50Arms |
発振周波数範囲 | 約15kHz~30kHz(自動追従) |
外形寸法 | W250×D250×H270(mm)(プラグ部分を除く) |
質量 | 約7.5kg |
電源ケーブル長さ | 約4m |
付属品 | 加熱コイル試作用マグネットワイヤケーブル(長さ約7m) 取り扱い説明書 |